infinity JAPAN 2023

2023年8月4日(金)〜6日(日)

infinity JAPAN

ホテルロイヤルニッコー台北

3ta2 GALLERY さんより出品しました。

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初めてアートフェアというものに参加してきました。最後にいった海外もちょうど台北で、気づけば9年ぶりでした。そりゃパスポートも切れますね。スーツケースを買うところからのスタートになりました。

お声がけくださったのは愛媛の3ta2 GALLERYさん。

infinity JAPANという、日本のギャラリーがホテルの各部屋で展示をするというアートフェアでした。

自作品は8点だけでしたが、ベットの上と窓辺で光を浴び、時間と共に姿を変えながらたくさんの方に見ていただけました。居室というのか、生活する部屋という空間で見てもらう機会はなかなかないので、貴重な経験でした。

そして12名の作品がひと部屋に集まっているのに(しかも全員濃厚系作品)、不思議と調和していてしかも落ち着くというマジカルな416号室。居心地よかったな〜。

渡航した他の4人の作家さんとギャラリーの三谷さん夫妻、通訳をしてくれた小靖!と笑ったり接客したり疲れたりあっという間の4日間でした。

夜は街を散策したり屋台やマッサージにも行き、最終日には台北在住の友人にも会えて、夜市や問屋街や小籠包や豆花、マンゴーかき氷も堪能する、私にしては行動的な充実旅にもなりました。

最後の最後は空港行きのバスが来なくて(調べたつもりの時刻が間違っていた)、一緒に向かう予定だった参加作家の葉栗さんを巻き込んでハラハラした結果、声をかけてきたタクシーのおじさんと3人で尾崎豊を熱唱しながら空港へ向かうというおまけ付き…。なんとか飛行機に間に合い、無事帰国できました。

台風と共に到着し、色々初めて尽くしのことだらけで緊張しながら参加したのですが、終わってみると到着初日の自分て何だったの?というくらいリラックスして過ごしていました。きっと台北、infinity JAPAN、416号室で出会った方々のおかげでいわゆる自然体ってやつでいられたみたいです。ありがたや!

そして今回も感じました。

私の作品に興味を持ってくれる人たちの共通点。いつもうまく言葉でいい表せないというか言葉で表したくないというか。でも確かにあるのです。全てが同じわけではないし、違っていてももちろんよいのですが。老若男女に傾向はたぶんあまりなくて、国の違いも特に感じない、ざっくりいうと直感的とか純粋とか内省的とかの言葉が近いでしょうか。個人的とか。見た目や雰囲気でこういう人、みたいな典型はないのに、なんだか納得してしまう何か共通の感覚、感性。そしてそれはそれぞれの個の中に静かにあって繋がらない。でも似ている。みたいな。そしてそれは私の中にもある、何か。

それが理屈を超えて繋がる瞬間を。

その共感のようなもの、「届く」とか「伝わる」ということ?を感じることで、自分のやっていることを改めて知らされる、理解する、を繰り返しているのだということも。

制作の始めに共有や共感のようなものが先に立つわけではないのに(むしろ畏れが)、その先にこのうまく表せていない共有・共感できる感覚の存在を信じられることが私を前に進ませ、不確実で先も全く見えない日々の制作の支えであり、結果的に大きな悦びになっていること。

などを改めて感じた台北滞在でした。

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うーーん書くの難しい!

途中からは「割と挫けそうになることも多い日々を、この様な出会いがあることで続けられている」ということを書いておきたかったのですが、長くなりました。

消したくなりそうですが、恥を忍びつつこのまま残し(晒し)ます。

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この夏に、今までに、私のガラスに出会ってくださった皆様ありがとうございました。

とりとめないですがこの夏の記録として。